[105]一番絞り[2004 08/12 10:19]☆
寄せ合うことになるような抵抗。
そういうものなしには、「このわたしのコトバ」は立ち上がらないものだ。
コトバの劇性は互いに引き合う力の均衡にあるといったのはだれだったか。
そのとき、コトバはただ止っているように見えるけれども
まさにその均衡の瞬間において、
コトバは激しいドラマの只中にあるのだと。
さて、
てのひらで抱えるような重さをもつオッパイ。
その乳房のもつ重力にも逆らって、
コトバは「手のひらから離れていこうとする」。
その「重さ」は「やわらか」く「かぐわしい」。
わずか数行のあいだに転換はつぎつぎと生じ、しかも、コトバを引きとめようとする
オッパイの重力と
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