[635]あおば[2011 02/06 22:18]★1
夕方目が覚める。ぼんやり起きあがると、誰か来たようで、寝間着のままなので出たくないと思っていたら、母が応対した。夕刊配達だった。いつもは郵便箱で済まし、わざわざ戸口にまでは持って来ないので妙だと思ったら、なにかの勧誘も兼ねていたようで、母はもう年ですからを口にして婉曲に断っている。顔見知りの人のようだ。
最近、昼型の母とはすれ違いが多く、会うのも久しぶりと思いながらも、旧家の東口に出ると、門が開いていて誰かが来ているようだ。甥か姪が黙ってクルマで来ているのだろうと思っていたら、真新しい銀鼠色の小型のセダン(トヨタのヴィッツを少し大きくした感じ)が昼間と同じくらい明るいのにヘッドライトを点灯させた
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