[631]鵜飼千代子[2011 01/11 00:31]★1
心酔する大将の一周忌の日の深夜に、絶命間際の病室にお見舞いに行っている夢を見た。時計を見たら日が変わってまもなくだった。
なぜか、ムカデのように足が沢山ある、長くて、ハサミムシのお尻のハサミのような牙を持つ、小さな黒い虫に魂を変えていて、病室のベッドの中の肉体はそのままに、わたしに留った。
病室にいた人に、なにがしかの挨拶をしたのか、わたしは虫に姿を変えた大将を身に留めながら何もないことのように病室を出てしばらくすると、それは、街の景色だったのか、部屋の景色だったのかはっきりとしないけれど、わたしが安心出来るフィールドであったと思う。
突然、黒い霧か雲を纏ったような獣がわたしに飛
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