完成しない巻頭詩
 
平行四辺形の欺瞞 
音と光の行方 
そっと忍び寄る身の丈五寸の少年 
虹の彼方に原田泰造 
無表情の朝 
転がってゆく石英 
たしかにそれは仲工事 
群青の空に宮殿 
細長く横たわる影法師の下 
目を凝らすと 
着信音が一回鳴った 
裏門の石段を 
鋭角な日光軍団 
光も届かぬ深みから 
雲母の飛行船 
増殖する火場 
揺らめく油提灯 
遥か丘の陣だいこ 



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