完成しない巻頭詩
 
春の丘の上に 
増殖する焔 
転がってゆく 
無表情の羽 
白い早熟は 
着信音が塗り込められた 
それは西へ 
裏門の石段に 
雲母の飛行 
あらかじめ描かれていた 
目を凝らすと 
音と光と月 
揺らめいて倉 
横たわる 
光も届かぬ深みから 
真昼に降る 
虹の不安 
群青の空に林立する白亜 
平行になる野径 



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