自由詩
血潮/八布
 
まだ伸びきっていない手足
幼さを残した横顔
君は頬杖をついている

窓の外には退屈な午後の空白
夏を控えた空はしかし
君を少しも動じさせない
期待と倦怠は同じものだと
その瞳は語っている

椅子を引く音 際限のないおしゃべり
教室のざわめきは心地よい
満ち引きを繰り返す雑音たちに囲まれて
君は目を閉じ そして
自分の深みへ潜っていく
一体いつまでここにいるのだろう

中身を必要としない器
君にはまだどんな形容詞も必要ない
やがてやってくる彼を
微笑みで迎えるその時までは
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