モーニングコールは願うほど遠ざかる/山中 烏流
、なにもかもが
かわることはなく
わたしはといえば
すずめがさえずるまで
ただ
ぽつん、とたたずむいがいに
なにもないのです
なにも、ないのです
がらんどうなことばには
いつも
からっぽ、というなかみが
つきまとうように
いろいろをつめたことばには
いつも
おもい、というなかみが
つきまとっている
わたしは
ずいぶんとまえから
それをしっていたようです
それをしりながら
きづかないで、
いたようなのです
あさはいつも
ねがうほどにとおざかり
それをしらないわたしは
きょうも
いしきのめざめをねがい
そうし
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