一週間 ー土曜日ー/海月
 
去の方向へ伸びている
未来より過去に縛り付けられている

月曜日に自分自身にした
君に質問を問いかけてみた

今日も一歩だけ前進できたのかなぁ?

答えは後ろを振り返ること
吐き出した煙に紛れていた
煙草の火を消す
その横顔が切なくて
「一緒に帰ろう」と言いたかった
だけど、弱気な僕にそんな言葉は言えず
君は僕の傍を離れた

居酒屋を出ると二次会組みと帰る組みに分かれていた
帰る組みに君の姿は無かった
何を期待していたのだろう
滑稽だと・・・
無理矢理に自分を皮肉った
それで満足した

自転車を漕ぎ
生暖かい風を全身に浴びて
僕は箒星を何個も流した

錆び付いたポスト
取り残した手紙
明日への願い

忘れているけど今日(どようび)を生きている






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