盗賊ヨランとの契約(五)/朧月夜
てみたいとは、お思いになりませんか?
わたし、あなた、そしてエインスベル様、この三人でです」
「ふっ。そのようなことを言えば、そこで不快に思う御仁がいるのではないか?」
「わたしのことは、お気になさいますな。アイソニアの騎士よ」エイミノアも口を挟む。
「良かろう、わたしはお前と契約する。エインスベルのため。いや……
この世界を変えるためだったか。血塗られたこの命、そのようなことに捧げるのも悪くない」
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