無をゆく舟   /課題投稿/ハァモニィベル
 
 無をゆく舟

       ハァモニィベル


点景(へ)
流れ混む
厚い
光(ウリム)の闇。

それが、
炎に似た
輪郭の影を
灼き尽くしていく

再び――、

人間に
ならなければ(+)ならない
何かを
また
奪うために

(受け入れるには
  海でなければ
  (+)ならない)


......「?」......
 帆を張ってゆく


故郷から
流れ着いた
汚れし川。
   の
渇望の軌道の上を
辿って
 うつろふ
仮借なき永遠の舟

  一艘の。


みずからの砂漠(が)
広がる
自身の森(
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