ラ・ラ・ラ族/るるりら
お義母さま
あきの こごえです
朝風に 精霊バッタの羽音が
そっと 雫を 天に すくいあげています
何が終わったのでしょう
もう はじまりはじめの空
むかしむかしの反対のはじまりのはじまり
めちゃくちゃダンスを夢中で踊る子供らの真似をしたがる
私のからだは重いです けれど
私と共に たふたふと生き物のように動くものがあります
天女の羽衣が 頬を そっと かすめました
透けて見えたのは
しろいレースのアンブレラをさした少女のような貴女
素足が
五ミリは 浮いています
あなたの お父さまがいらっしゃいます
どこへも 逝かず
六歳のままのあなたのそばに ずっ
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