誰かが喋っている/竜門勇気
誰かが誰かに語りかけている。これは、詩だ。詩的表現という言葉が僕はあまり好きではないことのお話。はじまりはじまり。
大体において、詩的というからには固体、単体として「詩」って奴があって欲しい。けど、どこやかしこで見られる詩には既に詩的である単語が羅列という暴力で打ち込まれて、あーまるでキャベツとひき肉を並べて「これは、ロールキャベツ的キャベツとロールキャベツ的なひき肉によって構成されている。ゆえに、ロールキャベツです。これ。」だなー。
あー僕はこれをロールキャベツであろう、見るものの想像力やら深読みやらで調理されてロールキャベツになるのだな、とは思えないのになー。と感じるわけです。たと
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