桃太郎/竜門勇気
、収斂進化(違う種でも環境が似ていれば外見や機能が同じ形になることです)した一種かも知れぬ。
毒があるやもわからぬぞ、その思いと裏腹でしょうか。おじいさんはその桃に似た巨大な果実に包丁の刃を入れます。
そして桃太郎が生まれます。桃の中から元気な赤ん坊がわんわん泣きながらあらわれるのです。
これはどういうことでしょう。泣いた、ということはそれまでは泣いていなかったし、手足をバタつかせたりはしなかった、ということになります。
すなわち、桃の密閉が破られた瞬間こそ今ここにいる我々における出生のプロセスを模倣している(もしくは違う形の出生である)といえないでしょうか?
飛躍した論理ではありますが
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