くわしく言いますと、この作品には「下書稿(一)」から「下書稿(四)」までの4枚の草稿があって、それぞれが何段かの手入れを加えられています。推敲の過程をたどって突き合せれば、時間的順序を確定することができ、この(一)〜(四)の順であることが判明しています。そして、↑上に挙げたのは「下書稿(四)手入れ(2)」であり、最終形テキストとして、『新校本全集』の本文に採用されているものです。
しかし、(了)印は、「下書稿(三)」の手入れ
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