現場のへその緒(3)/Giton
 
プロットが誤っていたことが、わかりました。ほんとうは、次のポイントは、すぐ近くにあったのです。
そして、位置関係を正確に直してみると、‥意外というべきか、当然と言うべきか、賢治の詩行の数は、かなり正確に歩行距離に対応しているのでした。

これは驚異的なことですw

‥ちょっと先へ行き過ぎましたので、地形図に“足跡”を振っていたころに話を戻します。

「いま向ふの並樹をくらつと青く走つて行つたのは
 (騎手はわらひ)赤銅の人馬の徽章だ」

「パート三」末尾のこの部分は、岡澤氏の本には説明が無かったので、
そもそも詩的イメージ以前の事実の問題としても、なかなか分かりませんでした。
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   グループ"宮沢賢治詩の分析と鑑賞"
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