恵女羅流怒・洋子/平瀬たかのり
 
 そうとも人は抱えきれない思いを抱いた時
 太古から踊ることに決まってる
 そうだ太陽を拳で撃ち抜け
 いいぞ大地を踵で蹴り上げろ
 マブイぜ洋子ハクいぜ洋子いかしてるぜ
 アバヨ、変態くそ親父
 わたしはこのまま旅を続ける
 日が暮れて、星
 降ってくる星
 洋子を照らす
 洋子のダンスステップを照らす
 零れる涙、振り切る涙、千切る涙
 エメラルドに変わって
 闇に煌めき飛び散って
 幾々粒も煌めいて
 (やだわたしこんなことできるんだやっぱりお父さんの娘なんだねわたしっ
   てば)
 踊れ洋子、時をこえて
 今夜ひとりぼっちの
   トーキョー・アラビアン・ナイト
 
        (『恵女羅流怒』=実在した「竹の子族」チームのひとつ)
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