Miz 8/深水遊脚
この詩、誰が書いたんだと聞いてきた人がいたよ。」
「そっか。私も満更でもないわね。」
「詩を極めるにはストイックさが足りないかな?」
「はい、はい。」
ノートをめくりながら適当に会話を合わせていた。
おかしい。
「スダマミズ」の鍵で解いた例の詩がないのだ。前後にあった詩は覚えている。ひとつは「湖」というタイトルの何だか主体のフラフラした詩、もうひとつは「砂糖の分量を間違えた」というタイトルのおのろけ短歌5首。
(本当にレベル高いんだろうか)
そんな突っ込みもしたくなるがそれはさておき、その作品の間にあのときは見なかった作品がある。カフェロワイヤルを一人で嗜む
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