野良猫あるいはルンペン(全)/……とある蛙
 
ペテン師のように負債を増やしている
ひっそりと、
漁師たちの笑顔の何と豪華なことか
陰惨な俺の心の裏側を見たら
彼らはきっと唾を吐きかけるだろう。

俺はそんな光景を見ながらでも
まだ理屈をこねて誰も振り向きもしない
美 とやらの講釈をしながら
豪華な食事にありつこうとする。
  この街に必要なのは寄生虫ではなく
  確かな博打うちの存在だけだ

酒を飲もう
杯を上げよう
乾杯しよう
おお、この偉大な日常に
不必要なペテン師の描く美か
北から迫る不気味な水の塊の晒される前に
少しの間、離れておくれ黒猫よ。

ペテン師の詭弁で詩が書けるものなら
俺は天空の
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