【批評祭参加作品】 現代ホラー映画50選(1)/古月
もそうだが、それだけで絵的に奇妙で面白い。
この映画、前述のようにアメリカでは規制がかけられてしまったわけで、正直そのせいでなかなか見る勇気が出なかった。原作の『ぼっけえ、きょうてえ』(岩井志麻子)は読んでいたので、どこがどんなふうにグロいのかを想像してしまって、想像力が暴走してしまったというわけ。
でもあの拷問シーン、演じているのが著者である岩井志麻子本人だと知ってしまうと、完全にこの映画は裏返る。どう見てもギャグ。もうほんとノリノリで、しかもけっこう演技上手いのね! マジびっくりよ。
そういう点も含めてわりと普通なので、ビジュアルイメージを見るためだけに見てもよい。恐怖を求めなければけっ
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