【批評祭参加作品】 現代ホラー映画50選(1)/古月
態で、悲鳴や絶叫のいくつかは実際ほぼ演技ではない。演技のふりをしたマジ切れである。スタッフはみなヒロインであるマリリン・バーンズの金切り声に苛立っていて、ジム・シードゥの台詞「あのメス犬をぶち殺せ!」はスタッフの心の叫びだったとガンナー・ハンセンは語る。そしてマリリン・バーンズもまた撮影の中での苦痛にマジ切れし、監督の「カット」の声が聞こえないほど本気で悲鳴を上げた。
これらの圧倒的マイナス要素から生まれたヤケクソ演技が、ザラザラした映像や抑え目な演出との相乗効果で映画に恐ろしいほどのリアリティを与えている。(このへんの逸話のソースはたぶん映画秘宝)。
昔はビームエンタテイメントの糞マスター(
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