【批評祭参加作品】 現代ホラー映画50選(1)/古月
 
ダリオ・アルジェント映画の持ち味である原色の色使いとゴブリンサウンドがいかんなく発揮され、見る側に異様な高揚感を与える。冒頭の雨のシーンからもうヤバい予感がしまくりで、そこからずっと「意味はないがとにかくなんか凄い」シーンが連続する。「なんでこうなってるの?」とかは考えたら負けで、そのへんは全部「不条理ホラーなんだから不条理でいい。不条理さを楽しんでいきたい」というスタンスで押し切る覚悟を持ってほしい。だいたいこの程度で意味不明とか言ってたら『インフェルノ』とかどうすんの? アルジェントファンでもリタイアするくらい意味不明なのに……。
と、こういう回りくどい予防線を張ったり内容にぜんぜん触れない
[次のページ]
   グループ"第5回批評祭参加作品"
   Point(8)