霧の様な死あるいはナルシシズムについて/立原道造を読む/渡邉建志
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潮風だの 雲だの 扇子
なぜ扇子には「だの」がついていないのか?そもそも潮風、雲ときてなんで扇子なんか?とか、細かいところに突っ込みを入れたくなる。そうして突っ込みを入れていると、次に、
驚くことは止ることである
ときた。これはこっちが驚いてしまう。すばらしいですね。次の詩も、「だの」の後に驚くべき一行が来ます。
ホウレン草だのポンポンだの
思ひ出すと楽しくなる
何やってんだ道造!と言いたくなりますね。かわいいです。
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