霧の様な死あるいはナルシシズムについて/立原道造を読む/渡邉建志
こんな詩も書くのだ。すごい言葉のつながりですね二行目。こりゃ悲しんでいる側としてはやりきれないよね。出たらめって言われた日にゃね。こりゃおもしろい。今後使っていきたい。
■季節 (全文)
春になると
人はおもてに出る
荒れた芝生にまりを投げ
犬とあそぶ
いいにほひがする
夜になると
あかりをつけてはなしする
靄がおりたといひ
しづかに本を読むことがある
最終行に惹かれますね。そこまで前振りしといて、「本を読むことがある」ですか!と、ちょっと意表を突かれました。
■詩集「萱草に寄す」http
[次のページ]
前 次 グループ"フレージストのための音楽"
編 削 Point(13)