平坦な戦場で僕らが生き延びること/高田夙児氏の詩について/渡邉建志
たまには怒られることもある/始末書を今週中に出さないといけない」 相変わらず一人の愚痴を読者は覗き込まされる。しかも重い愚痴じゃない。ちっさなこと。平坦な戦場を生き延びること。独り言を通過して、君への返答が相変わらず思考のなかで行われる。
「僕は君を好きだと思わない」
猫科の動物になりたいと思う
にゃー にゃー と言いたい
外人ハウスに住みたい
今外人が家にいる
ロースクールには行きたくないと駄々をこねる友人が
択一に受かったと泣いていた
隣の家の人は皆挨拶しても返事をしない
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