平坦な戦場で僕らが生き延びること/高田夙児氏の詩について/渡邉建志
車で走りながらか?それとも座ったり寝ころんだりしながら?「僕」は一人で考え事をしている。友人とたぶん二人でいるのに、「僕」は一人で考えている。友人は鷺のことをまだ考えているのだろうか。話さない二人。鷺についてだって、友人は一人ごちたのかもしれない。
自転車で走っていると、いつも
ポケットにあるピースの箱がいつのまにかなくなる
なんて「僕」の性癖を知らされる。一人の思考、反省を覗き見させられる。ことの快感。自分への愚痴。ちょっとした。を覗き見ること。人はなにかしら小さな欠点を持っていて、その小さな欠点を知ることは僕らをほっと
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