ある15歳の経路/小林レント讃1/渡邉建志
 
pslg3572.html#3572 部分


線路はなくとも 
列車は行くのだ
細かな部品を まき散らしながら
はしって行くのだ



全体としては幸せな詩だが、既に脱線していることに作者自身は気付いている。気付いているのだが単純バカ的に幸せでもある。だから単純バカではないのである。危うい二重性は、まだ単純な幸せが勝っていて、文体も後の星間物質的爆発は伴っていない。



■ふたり http://www.rondz.com/poem/poet/4/pslg3618.html#3618 冒頭

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