ある15歳の経路/小林レント讃1/渡邉建志
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ひとりぼっちが ふたりあつまり
ふたりぼっちに なったかといえば
そういうわけでもなく
言葉遊び的要素が言葉遊びに終わらずに、つまり表面的な意味や音韻的遊びにとどまらずに、何かしらあたたかな膜のようなものを持ちはじめる、レント作品のなかにたくさんの言葉遊び的なものを見出すことができるが、それがそれぞれにまた意味を持ちはじめるところが僕はすきなのだ。この詩においてこの一聯の言葉遊び(不協和音)があとあとに温かい解決を導き出すことになる。「そういうわけでもなく」が好きだ。
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