ある15歳の経路/小林レント讃1/渡邉建志
5.html 冒頭
月の光は 目の前で止まることをせず
一人の人間の 二つの水晶体を
つきぬけている
15歳のやさしい/やさしい語彙のなかに、ときどきふと現われる彼の氷のような詩語が、きらめく。この詩を後のほうまで読んでいくと、もう一つ彼の詩語が現われ、口ぶりの優しさかわいらしさとそのギャップに、私ははっとしてしまう。それにしてもこの歌うような題名が好きです。これだけでこの少年の声が聞えてきませんか?
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