因数分解中毒者のために/小林レント讃2/渡邉建志
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舐めて
柔らかい歯茎で押し潰し
唾液を流しつづける
歯茎と舌のうねりに
傷に張りついていた
わずかな神経は
一つ 小さく叫んで
そのまま昏睡した
神経系の痛み。器官は常に尋常の数倍の刺激を受けて、はげしく存在するが、一方で静止が対比されることも忘れてはならない。彼の詩に対する「剥き出しの神経」という評は言いえて妙だと思う。
■悲惨な不眠 http://www.rondz.com/poem/poet/8/pslg7174.html#7174
再び眼球。そして数倍の力の篭った叫び。
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