因数分解中毒者のために/小林レント讃2/渡邉建志
 
lg6352.html#6352

この詩の木魚感がたまらない。ぽくぽく感。

木を叩き
木を叩き
木を叩く
暑い昼間

犬の散歩
犬の足跡
飼い主を
引き摺る
引きちぎる
赤い足跡
犬の散歩


このあたりの、リズムによってナンセンスもろとも読者を引きずっていく感じがたまらない。引用部最後の「犬の散歩」の笑いはたまらないです。「木を叩き/木を叩き/木を叩く」の2+1のくりかえしパターンのセンスはジャストだなあとおもう。ジャストだと鑑賞できることとそれを作り出せることはたぶんまったく違うことなんだけれど。



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