因数分解中毒者のために/小林レント讃2/渡邉建志
 


■僕が眠るわずかな時間に http://www.rondz.com/poem/poet/7/pslg6353.html#6353

前述の「普通の文章よりも少しの踏ん張り」は、この詩の「静かな/反抗/では/なかったか?」にも当てはまるだろう。かっこいい。あとおそらく初めてあの閉じないカギ括弧、ひと呼んでレント括弧、が現れる(ごめんいま勝手に名付けました)。


二人の男が話す
「あれは梨ではないかしら
「やはり林檎じゃないですか


細かいけれど、この「やはり」がたまらない。現代国語の問題集だったら「いいえ」とか「むしろ」と
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