生前と死後のあいだで/小林レント讃3/渡邉建志
 
」収録バージョンhttp://www.midnightpress.co.jp/publish/book/083.htmでは2箇所(深く。)を除いて句点が読点に変わっている。間(ま)の置き方の変化。さて普通に考えると、句点なんて、狙ったみたいな嫌な表現だが、ここにおいては、それが普通ではなくて彼一流のおさな/かっこよさ的な何かになっている。つまり、下手をすると稚拙に思えるような方法が、彼の手にかかると稚拙が逆に回ってシンプルにかっこよくなってしまう。これは、つまりその表現が小手先でひねられたものではなく、本能的に、才能から、天才から出てきているからで、僕のような凡才がまねしたって稚拙になるばかりであ
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