沈黙と怒り/小林レント讃4/渡邉建志
食べた。
もはや朗読の仕方がわからない。この、オブジェはよくできていて、右端を読んでいくとちゃんと字数もそろって例の強迫的な動機:(指輪を盗め。永遠に。指輪を盗め)になるし、ゲえええええええと叫んだ後にその「え」音のまま永遠に。指輪を盗め)。とよみきってしまえるかっこよさもある。叫んだ後に、さらりと締める感じ。最後の行の、改行してからの「例えば君は、脳を食べた。」の低体温がたまらない。その改行の間(MA)!この叫びは詩「コイビトノカゲ」のなかでも内容が狂いはじめた場所に対応している。「コウモリの 指ごと 引きちぎって/コイビトノカゲを 食べて あげるん だ」のところ。
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