尾崎喜八「山の絵本」を読む/渡邉建志
、どんな音楽にも平気でいる常習の音楽会聴衆というものが、実に浅薄な、それでいて坊主のように冷酷で偽善的な救われないものに見えて来て、危うく二階桟敷から「馬鹿!」と怒鳴るところだった。
そんなことされたらたまりません!なるほど、この著者の読者から宇野功芳も生まれるわな、と納得した一瞬でした。この文章にはさすがの功芳先生もたじたじと言えよう。地味ながら「坊主のように」の喩えもすごいです。まだ続きます。
私はまだ若かった。若さの故の一本気を持っていた。
ちょっと反省しています。続きます。
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