さすがアンダンテ・マエストーゾの碓氷峠の登りも終る。 p.189
八風山の低いのを笑ってはいけない。あれでもあの獅子岩を、風速二十メートルという烈風の日に一人で攀じ登った時、僕はベートーフェンの「第五」のフィナーレを夢中になって歌っ [次のページ] 前 次 グループ"フレージストのための音楽" 編 削 Point(3)