■批評祭参加作品■ 誰も知らない/いとう
 
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重くて痛い。
安寧があるとすれば、ここに肉体的暴力がないことだ。

どうしても自分と重ねてしまう。
俺はこの歳になるまで生き抜いてきた、と。
それは同時に、
この歳になるまで生きてしまっていると同義だが。

たぶん死ぬまで、
“助けて”とつぶやき続けるのだろう。
誰にも助けられないことを知りつつ。
それは、わかる。



以下批評。努めて客観的に。

焦点が作品内の流れで変わっている。
前半は、愛について。
中盤は、社会について。
そして後半
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