「名」馬列伝(22) ゴールドプルーフ/角田寿星
 

川崎記念は、アブクマポーロの独壇場であった。
直線入口で馬群に包まれそうになったのも束の間、外に持ち出すと、他の馬が止まって見えるほどの末脚を繰り出し、最後はほとんど追うところもなく、楽勝。
彼はといえば、道中3番手から4角入口でいったんトップに立ち、粘り込んで見せ場のある3着。
前走、古馬緒戦の新春グランプリでようやく重賞を勝った彼の、全国デビューであった。
川崎記念の3日前には、メイセイオペラがフェブラリーSを快勝、地方在籍馬として初の中央G1勝ちを成し遂げていた。

父は、東海公営で23戦20勝、2着3回。フェートノーザンやオグリキャップを差し置いて東海最強とも噂された大物で
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