銃声などなく進む/yozo
い
いつ終わるか分らない道の途中にポッカリある
幻の落とし穴を上手くかわしたつもりで歩く
深海から上昇する命知らずの潜水夫の
小さくすぼんだ肺に残る空気
砂漠に伏せる兵士達の息
胸の中にある曖昧でちっぽけな不安の欠片
それら全てを抱え込んだまま
それでも
世界をクリエイトするイメージをしてみる
チープでもノーブルでも最初なんかはどうだっていい
創造主だけじゃ生まれないモノが
救世主を迎え加速して広がるのならば
すべてであるはずがないにしろ
すくわれるなんて負荷を追わせるのもなんだけど
熱や風や光や影や涙や欲や葛藤や共鳴が
こうして過ごす時空のかぎり
記憶に絡ま
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