社会の一つとして個人を見てしまうあなたへの手紙/I.Yamaguchi
とを期待したことを
今も忘れておりません。
生ける生けとしものはみな死ぬということは社会の論理ですが
皆さんも個人個人に分けて、事件をそばにおいてみれば
例外を 欲したことが、一度はあるとおもいます。
去年の夏私がNYにいたとき、停電にぶつかりました
外から見る人には恐ろしく映ったものでしょうが
テストを途中で抜けれた私は延々と歩き回り
近くのホテルから渡されたアイスクリームを頬張りながら
二十一歳未満なのにスポーツバーでビールを飲んでおりました
その週の終わりにポエトリーに行った時
私は停電のときに何をしたのかと聞きまわりましたが
彼らは彼らのドラマがあり そして
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