道は何処かに繋がっている様に無駄なことなんて何一つ無い/海月
 
その人を見つめた

ヒョイと背の高い木を背もたれにして見つめる
そう言えば、大分暗くなってきたなぁ
夕焼けの色って何色だったけなぁ?
そんな事を考えながら時間をやり過す

相変わらずに僕の目の前を砂が流れて消えた
「なんのためにしているのですか?」と尋ねみた
相変わらずに僕の問い掛けには答えてくれない
苛立つ心を抑えるのに僕は苦労している

「君はなにをしていたの?」とその人は僕に再び問いかけた
「僕は・・・」と僕は答えに躓く
「君は僕の動作を見ていたのじゃないのかい?」と問いかけた
「・・・そう」と溜息を吐く様な小言で言った
「君は何にも
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