森林駅西口徒歩五分/海月
 
もされていないこと
だから、電車の席はその風景が見える方にした
それが、それだけが、僕を支えてくれた
もし西口も開拓された・・・・・
僕はこの時から諦めていたのかもしれない

?

今日(こんにち)では名前の由来を忘れらた
木々は数えられる程しかない
西口側にも大きなマンションが四棟建って景色は変わった
諦めていた為なのか、前回の様に悲しくはなれなかった
電車の座席は昔に戻った
ただ、前と違うのは文庫本を読む様になったこと
それは真実に背を向けたい
そんな願いが本嫌いな僕に本を読ませたのかもしれない
景色をみることはその日からなくっ
[次のページ]
戻る   Point(2)