山田せばすちゃんショウ その2/山田せばすちゃん
 
で、いつもは伊丹空港の滑走路の美しい夜景とコンテンポラリーなAOLのBGMにうっとりしてそのまま車で蛍池のラブホテルにお持ち帰りされているTの受け持ちのはずのねーちゃんが、たまにはお初天神横の小汚いおでんやで俺の喋りに腹を抱えて笑い転げたそのあとで、垣間見せる哀愁にちょっとほろっとなってそのまま堂山町のラブホテルで朝まで俺と語り明かしたり違うことしたりする事だって、実際の話あるのだし(そういうときには俺はすかさずTたちとは別行動を取ったのだけれど)いつもは美しい言葉、計算された韻律、高尚な主題の詩を読んでうんうんと一人うなづいているタイプの読者が、どこにどう紛れ込んだか例えばこの現代詩フォーラムな
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