向日葵村のタンポポと蒲公英村のヒマワリ/海月
達の失敗作」と、一部のヒマワリには言われていました。それでもタンポポは頑張って花を咲かしていました。
昔々、蒲公英村と言う場所がありました。其処はタンポポしか住んでいませんでした。どのタンポポもライオンに似ているので、ライオンさんと呼べば、何人もが振り向いてくれます。ただ、一人だけ振り向かない人が居ました。それが、ヒマワリです。「どうして、こんな村に居るのだろう。」と、ヒマワリは、住んだこともない自分の村の方向を向いて咲いています。タンポポは、「どうして、ヒマワリがこの村に居るのだろう。」と、いつも考えていました。「同じ様な花を咲かすのなら、同じ敷地に植えてしまおう。」と、人と言う生物は勝手
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)