向日葵村のタンポポと蒲公英村のヒマワリ/海月
 
勝手に同じ場所に植えました。だから、植物界では本当に嫌われています。タンポポはヒマワリのことを嫌っていました。「あいつは背が高い」「あいつは独り占めする」と、一部のタンポポはそんな事を言っていました。それでもヒマワリは花を咲かしていました。
 僕らも地球と言う同じ土地にいるのに仲が悪いです。人々は喧嘩ばっかりしています。そんなのを気にせずに生きてみたいです。
 いつしか、ヒマワリとタンポポは仲良く暮らす様になりました。今日もヒマワリはタンポポを糧にして、タンポポはヒマワリを糧にして、生きている。その事に気づいたら、誰もが仲良く暮らせるのかな?
そんな人間の村には、今日も争いが絶えません。その事を同じ村に住む植物は笑いながら見ていました。
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