Cry For The Moon 2「交流、あるいは火星の人類学者」/佐々宝砂
告白すれば、私は詩人同士の交流に限らず交流とゆーヤツが極端に苦手だ。自分の詩に感想をもらっても、どうレスしたらいいかわかんないし、私生活について質問されたり私生活について語られたりしても、あまり興味が湧かなくて困惑する。私は人間としてなんか欠けてるのかもしれない。オリバー・サックスいうところの「火星の人類学者」のように、私は、ネット上で出逢ったり交流したり別れたりするひとたちを、理解しがたいが理解したいと思いながら、醒めた目で観察している。とはいえ私にも詩人同士の交流は必要であり、だからこそ、私はここでこんなものを書いている。必要なのはわかってるが、うまく飲み込めないので、「苦手」とゆーことになる
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