詩を料理と例える詩人と絵とする詩人の対談/海月
を言う批評家や価値を出したがる評論家などに、何か一言を言われたら?
それが、相手の筆だったらどうするのか?
それでも、君の描いたのは絵といえるのか?」
絵描き詩人は、少しの沈黙の後に答えた。
「その質問は愚問だな、
僕はその一言を参考にしか捉えてないからだ。
例え、それが筆だろうと関係ない
その絵は、模写でしかない
本物はいつも違う場所に在るからな。
そもそも、君の料理の説も謎がある。
料理であるのなら、食べれば終わりでしかない。
つまり、君の詩も一度読んでしまえば終わりでしかないのでは?」
料理詩人は、少しの間を調理した。
「あぁ、そう
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