批評ギ 家族『ミクシー』/黒川排除 (oldsoup)
 
と今行くから、玄関で待っといてなんて言えない。やつらはいつも土足で踏み込んできてはイヤンだのアハンだのいわしてくる。そういう錯乱状態と結びつく即興をおれは楽しいと思うのでこの詩は楽しいのかというと別に楽しくはない。即興の詩というのは書いてる奴が一番楽しい。一番猛烈に楽しい。打って嬉しい見て楽しいホームランのようにはなかなかいかないのがぐっちゃぐっちゃの即興という奴だ。誰だってコンクリとかアスファルトで整備された道を歩きたい。そこを持ってきてたまには土とか石ででこぼこの道を歩きたいだとか、週末は田舎暮らしをしたいだとか、夏は北海道に行きたいだとか、そういう場所なのだ即興というやつは。だがそこに住むこ
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