批評ギ 家族『ミクシー』/黒川排除 (oldsoup)
むことが難しいように、見るだけでは楽しくっても読むとなればこれほど厳しいものはない。
たとえばそれが湾、固い翼、旋回、という最初に提示されたものが共通性を持っていながら表面上にのみ関連しながらぶっとんでいくみたいなことが、だ。いわゆるそれらに風だの高架だのが加わることによって漠然としだすソラ、空的なものであるとか水的な言葉であるとかが自然的に存在しつつその両面にも属さない、中間層でじぶんが、というところから自然と人工物との対比みたいなものにすり替わり、人工的近代的モチーフとしてカタカナ語や超なんとかという口語的近代がぶっつけ本番でぼろぼろとこぼされていく、それらが入ってたでかい袋を握ってい
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