アドリブ集/藤原 実
奇異奇異と鳴きながら
イメジは飛ぶ。
* * *
抒情詩はプラットフォームから
出発して
無人の駅についた
一服シガーをふかしてから
魂色の夕焼けに向かって
歩を進めた
1998/05/18 20:38
#3
おれのチューンナップされた時間エンジン
直接、という歌のカヌーに乗って、行く
五月の空の下 脳髄の棘逆立ち散歩に行く
あるところでは一匹の黒猫が時よりもすばやく駆け抜け 影がその後を追い
あるところでは縄跳びのふたりの少女ブレンドされ路地裏の夕焼けにとけ込み
あるところでは人差し指のな
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)