僕と君と麦わら帽子と本 第四章/こめ
雑用の仕事はせず
カクテルや客の世間話などを聞くのが仕事だった
氷を一通り切り終えて一息ついた
店内にはどこかの昔の洋楽のポップが響いている
12時からは店内で流れている
レコードの曲をとめて
ラジオのジェットストリームという番組を流すのが
この店の掟のようなものになっている
休憩を止めるとまたたわいのない雑用に
体を動かした
今日も仕事が終わり店長の雑学や世間話や愚痴を
聞きながら片付けをして仕事が全部終わったのが
4時をちょっとまわったところだった
とぼとぼ家に歩いて帰り
家に付いたときはもう5時になっていた
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