オタク扱いされるのが嫌いな僕がメイド喫茶に行った話し/海月
 
れはそれで良いと思う。

そんなことを悩みつつ、適当に打った相槌は「行く事」になっていた。
「財布の中に五千円ぐらい持ってけばいいかな?」と確認を取る。
「そんなモンで良いんじゃない?」と疑問で問われる。
「オイオイ」と軽く突っ込み「何時ぐらいに行くの?」
「お昼過ぎぐらいに秋葉原駅集合」と曖昧な予定を組む。

僕はお昼過ぎぐらいに秋葉原の駅に来ていた。
友達はまだ来ていないのでとりあえず本を読んで待っている。
東野圭吾著「白夜行」(これで何回目かな?)と心の中で問いかけた。
どれくらい読んだか分からない時に携帯電話が急に揺れた。
「もしもし、俺だけどもう少し遅れそう」

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